旅らへん

ひとり旅好きアラフィフトラベラーによる旅の備忘録

初めての災害ボランティア 女性おひとりさま 体験談

2019年11月、長野へ災害ボランティアに行った時の体験談です。

長野駅から災害場所へ移動

東京から新幹線で長野駅に降りた後は、
長野電鉄が用意した無料送迎バスに乗って、被災地へ。
途中で、作業班分け、リーダー決定、被災地での注意事項などの
説明があります。
作業班は、席ごとにブロックでに分けました。
私の時は、6~7人でひとつの班。
人数が少なくて募集が多かったときは、もっと少ない人数での
班分けになるようです。
女性は大体、班に一人か二人くらい、いました。
リーダーは、班ごとに話し合いで選びます。経験者優先。
バスの中では、知らない人同士でも、隣同士で
割と話をしたりします。(人によりけりですが)
私の場合は、隣に座った人が長野在住のボランティア経験者だったので、
前回の話を、いろいろ聞かせてもらいました。

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長電のバス、汚れ防止にビニールカバーが!

作業現場へ

被災地近くのガソリンスタンドでバスを降り、
徒歩で赤沼公民館へ向かいます。
公民館では、リーダーが呼ばれて、担当者から説明を受けます。
スコップやバケツなど、必要な機材もここで貸し出されます。
ここから先は、作業班ごとに目的地に向かいます。
公民館のキッチンの一部を、女性用の更衣室として使えたので、
私は、ここで着替えとトイレを済ませました。
被災地のお宅に着いた後、広げたビニールシートの上に
私物を置き、作業開始です。

どんな作業をするのか?

作業内容は、個々のおうちに伺った後、家の方に作業指示を貰います。
なので、家によっても違うと思うのですが、私の班では、
被災地のお宅の汚泥を土のうに詰め、外に出す、という作業を
延々としました。
勝手なイメージで、家(内部)の掃除とか、炊き出しとか、
女性はそんな作業だと考えていたので、ガチ肉体作業と聞いて
少したじろぎました。
出来るのか?ワタシ。

土のうを運ぶ

最初、スコップで固まった泥をほぐす、という作業をしたのですが、
泥と石が混ざっていて、硬くて全然ほぐせません。
なんとなく群れには混ざっているものの、全く役立たず。
むしろ邪魔。いきなりピンチ(※)です。
※こちらが勝手に引け目に感じているだけで、男性陣は優しいです。
そこで泥をほぐすのは男性陣にお任せし、運搬準備をすることにしました。
「土のうを作る」という行為も、生まれて初めてやりました。
経験者が教えてくれるので、すぐに出来るようになります。
泥を土のう袋に詰める始めたところ、結局、ほぐした泥を
スコップですくう行為ですら、男性並みにはできません。
重いので、すくう速度が遅く、私がやると効率が悪いのです。
普通、男性同士だとスコップ係、袋詰め係と交互にやるのですが、
私と組んだ男性は、延々スコップ係をやることになるので、
とっても申し訳ない状態に。
滝のような汗をかき始めた男性と、冷や汗をかき始めたワタシ。
来るべきではなかった?

 

自然と分担が・・・

土のうが少しずつ溜まってきたので、小さな手押し車で、
外に運び出す作業を受け持つことにしました。
それですら、ちからとコツが要ります。
しかも運べるのは一度に3個程度。
土のうはひとつ15kg~25kgくらいのサイズ感。
なので、手押し車は60kgくらいの重さではないかと思います。
作業が進むうち、私と非力めの男性高齢者が手押し車係、
他の男性陣が力仕事と、自然に分担が決まってきます。

 

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土のうを運ぶ

休憩と昼食

休憩は30分に一度くらいの目安でリーダーが声をかけ、
休憩やランチを取ります。
作業先の家の人が気を遣って、お菓子やお茶を出してくれるのが
申し訳なかったです。
毎日のことだと、結構な負担だと思います。

 

撤収

作業が終わった後は、服や靴、道具に着いた泥を洗い流し、撤収です。
公民館に戻ると、リーダーは作業報告をしに行きました。
手持無沙汰で待っていると、炊き出しがあるから、と声をかけられます。
遠慮する人が多いのか、炊き出しは余っているようです。
私も最初、お断りしていたのですが、余っても困るから~と言われ、
ラーメンをいただきました。
昼も多めに食べたので、お腹いっぱいです。
最初に決められた撤収時間が過ぎ、人も集まってきたので、
集団で最初バスを降りたガソリンスタンドに向かいます。
結局、4時過ぎには長野駅に到着しました。
バスを降りた後は自由解散。

帰京

帰りの切符を買いに行くと、東京方面指定席はすでに満席。
三連休最終日なので、当然といえば当然です。
車掌さんに「自由席、座れますか?」と聞いたところ、
「あさまは長野始発なので、並べば座れるのでは?」
念のため、出発20分前にホームに降りてみたら、
既に長蛇の列が!
慌てて並び、私は席を確保しましたが、
後から来た人たちは席がなく、立って帰る人も
割といました。
「きのどく~」と思いつつ、労働後の一杯(うふ)で
ワンカップを呑んで爆睡。

結論

女性でもボランティアに参加できますが、
「力仕事無理!」って人は、今回の災害ボランティアは
ダメかもしれない。
でも、汚泥運びは、本当に大変。
一日やってみて、その大変さは身に染みました。
若人はぜひ参加を!